
3回裏の横浜DeNAの攻撃、広島の先発・高橋昂也が4番・筒香にフォアボールを与えると、広島・緒方監督がベンチを飛び出して突如交代を告げた。2回2/3、53球を投げて無失点という内容だったこともあり、AbemaTVで解説を務めていた小田幸平氏は驚きを隠せない様子だった。しかし状況を整理すると、次のように解説を続けた。
「無失点とはいえ、リードを広げた次の回での投球。逆球ばかりでしたから、まずはピリッとしろということだと思います」

さらに小田氏は、このシーン、この緒方監督の決断に首位・広島の強さが表れていることを指摘した。
「首位を独走する広島の選手層の厚さも理由としてあると思います。こんな投球じゃ、上では投げられないぞ。次までにしっかり調整してこい。そういう強いメッセージだと思います。仮にこのまま投げさせてしまったら『これくらいでも大丈夫』となってしまいますから」
首位・広島の強さを支えているのは、序盤から継投の決断を下すことができる選手層と、緒方監督の一貫した“愛のある”厳しい姿勢かもしれない。
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