8月19日に行われた横浜DeNA対広島18回戦、この試合を生放送していたAbema TVの番組内において、全12球団による「申告敬遠数ランキング(8月18日現在)」が発表された。
データスタジアムが発表した数値によると、申告敬遠数の12球団トップは横浜DeNAで「39」。2位が楽天の「32」、3位がロッテの「22」、最も少なかったのは西武で「5」。ちなみにこの日の対戦相手、セ・リーグ首位の広島は「18」でヤクルトと並んで6位だった。
続いて発表されたデータは、「申告敬遠時の次打者被打率(8月18日現在)」。つまり、申告敬遠を効果的に使って次打者を打ち取ったか否か、を表すデータ。これによると、1位は申告敬遠数と同様に横浜DeNAで「.088」。数の多さもさることながら、12球団で最も高い成功率を示す結果となった。その一方、広島の被打率は「.400」と高く、セ・リーグ最下位の中日の次に悪いという意外な結果になった。
この結果に対して解説を務めていた野球解説者の小田幸平氏は、「横浜DeNAの申告敬遠数が多いというのは、投手が打席に立つセ・リーグであることを考えれば頷けます」と話すと、現役時代の経験を踏まえてデータに対する持論を次のように述べた。
「当時は支給されたデータに加え、対戦相手のビデオを何度も見て、また球場に早く行って相手チームの様子を見るなど、データのインプットに余念がなかった。すべてがマニュアル通り、データ通りにいくなら、(配球を考える捕手は)みんな同じリードになってしまう。試合では8割が感性。1試合に1回か2回は迷うことがあるので、その時に残り2割のデータを使うようにしていました」
なおこの試合、横浜DeNA・ラミレス監督は1回から積極的に、今季40回目となる申告敬遠を要請。8番・磯村を歩かせると、9番・ピッチャーの戸田を打ち取り、データで示された成功率の高さを証明して見せた。
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