横浜DeNAが8月21日、対巨人18回戦に1対4で敗れ、中日に抜かれ最下位に転落した。これで3年連続のクライマックスシリーズ進出となる3位巨人との差は6ゲーム差に。「1カ月で3ゲーム差」と言われる中、残り1カ月半、36試合での逆転Aクラスは、かなり苦しくなってきた。だが、アレックス・ラミレス監督(43)は試合後、「毎日2万8000人以上の人がハマスタに来てくれている、彼らは1人も諦めていないので、我々も諦めるわけにはいかない。前に進み続けるだけだと思う」と、前を向いた。
![連日満員ハマスタのファンのために 横浜DeNAラミレス監督「諦めるわけにはいかない」](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/1/e/724w/img_1e08b4b762e9ba498f92edb624b22866451340.jpg)
投打ともに状況は厳しい。防御率4.39はリーグワースト、打率.251もリーグ5位。本塁打こそリーグ2位の128本を放っているが、得点はリーグ5位の421点。筒香、ロペス、宮崎という自慢のクリーンナップにソトを加えた4人が、規定打席に到達しない選手を含むものの「3割&20本」前後の数字を残しているのに、どうにもつながりを欠いている。そんな中でもラミレス監督は必死に敗戦後でも「これも野球の1つ」と繰り返し、決して下を向かない。昨季は「Tomorrow is another day」が試合後コメントの決まり文句だったが、今年は「これも野球の1つ」が定番になっている。
課題ははっきりしている。「先発投手が序盤に失点せず試合を作れるか」「相手より先に打線が先制できるか」、その2点だ。そのためにラミレス監督も多くは語らず「諦めないで戦い続けるだけ。下を向かずに頑張っていくしかないと思う」と、選手が奮起するのを待ち続けている。開幕前に掲げた20年ぶりのリーグ優勝は、遠くに霞んだ。だが、本拠地・横浜スタジアムを連日満員にするファンのために、最後まで諦めるわけにはいかない。戦い抜き、1つでも上の順位を目指すのがプロとしての姿勢だと考えている。ファンの願いの1つである地元CS開催を目指し、ラミレス監督はグラウンドに真っ直ぐな視線を送り続ける。
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