
23日に行われた横浜DeNA対巨人20回戦は、投打が噛み合った横浜DeNAが6対0と快勝。8カードぶりとなる同一カードの勝ち越しを決めた。
横浜DeNA先発のルーキー東は、17日の対広島戦以来となる「中5日」でのマウンドに上がると、7回を投げ116球無失点と好投。シーズン終盤戦、さらにはクライマックスシリーズ進出に向けて後が無くなったチーム状況について試合前「ローテーションに関係なく、ベストな投手を起用していく」と話した指揮官の期待に見事応えてみせた。
しかしその試合、AbemaTVで解説を務めた野球解説者の野村弘樹氏が、「投げさせてやってくれよ!」と8回の継投策について、ピッチャー心情を代弁する場面があった。
横浜DeNAの2番手として8回からマウンドに上がったエスコバーが投球練習を開始すると、「ちょっといいですか?」と切り出した野村氏は、「少し勝手なこと言いますけど……」と一呼吸を置くと「投げさせてやってくれよ!」と先発・東の心情を代弁するとともに、今季の苦しい先発事情の中、ローテーションを守り8勝目。さらに新人王候補最有力の左腕に対する期待の大きさを滲ませた。
「中4日で回っている米大リーグなら継投もわかりますが、日本はまだ、そこ(中4日)までには至っていない」と続けた野村氏は、「1点でも取られていたら違うと思うが、ここまで来たら(完封したかったはず)」と継投策を残念がった。

今シーズン東は、チームでは唯一となる(9回までの)完投「1」を記録している。一方では、完封リレーで締めくくったリリーバーに対する今シーズンの信頼もあるはずだ。この野村氏の意見について視聴者からは「その通り」「完封が見たかった」という賛同の声、「良く投げたよ」という労いの声などが上がっていた。
試合後に東は「中5日は久々だったので、こんなに大変なんだと感じた。5回には伊藤さんに『力を振り絞れ』と言われて、へばったから打たれるのはダメだと思い、1人1人抑えようとして投げた。僕自身もすぐに交代はしたくなかったので、7回まではいくつもりだった」と8勝目を振り返った。
(C)AbemaTV




