横浜DeNA逆転Aクラスには「6連勝が必要」と野村弘樹氏　借金返済に「そのぐらいしないと上が見えてこない」

　逆転Aクラスには大型連勝が必要だ！元横浜の投手として活躍した野球解説者の野村弘樹氏（49）が、5位と苦しむ横浜DeNAについて「Aクラスに行こうとしたら大型連勝しないとダメですね。最低でも6連勝」と語った。残り35試合と、シーズンも終盤に入る中、首位広島を除く5球団がまだまだ団子状態の中、一気に突き抜けるためには毎カード勝ち越すよりも、大きな連勝が必要だと力説した。

　3年連続Aクラス、CS進出を目指す横浜DeNAだが、現在は借金11。巨人に2試合連続の完封リレーを決め、今月2度目の2連勝を飾ったが、まだまだAクラス復帰への道のりは遠い。「2カードぐらい、ドドンと連勝しないと、上がれる雰囲気が出てこないし、見えてこないです。カードを2勝1敗で勝ち越していくといっても、6個貯金するのに6カードかかる。そんなことしてたら、シーズンが終わっちゃいますからね」と、現状を冷静に分析した。

　同一チームと3連戦して1カード。11カード連続勝ち越して、ようやく借金完済となる計算だが、シーズン当初に想定していた先発ローテーションが組めていない現状の中、11カード続けて勝ち越すというのは、至難の業だ。それよりも当たりが出てきた主砲・筒香らを中心に、持ち前の打力で先制攻撃を仕掛け、リリーフ陣フル稼働でやりくりしながら連勝を目指す方が、一気に借金が減り、上位チームとの距離も近くなる。「逆に連敗したらアウトですけどね。カープ以下の5球団は、どこも大きな連勝をすればAクラスのチャンスがある」と、どのチームが混戦から抜け出すかについても、連勝が鍵になるという。

　口で言うのは簡単と思われるが、実績はある。今季開幕から6試合を1勝5敗と出遅れたところ、4月7日から一気に8連勝し一時は首位にも立った。22日の巨人戦では先発井納が今季一番の投球を見せ、23日には唯一ローテーションを守っているルーキー東も7回無失点と好投し8勝目を挙げた。4月の8連勝時もバリオス、京山といった投手が2勝。本来、先発ローテの軸になると期待された今永、浜口らはいなかった。「井納だって、本来の力なら15勝ぐらいできる能力はもっている。みんなやればできる力は持っています」と、残り1カ月強となったシーズンでも、ここから一気に調子を取り戻す選手も出てくるという。

　今日からは、なんとか引きずり下ろしたい2位ヤクルトとの3連戦。週明けには中日3連戦と続いていく。野村氏が最低ラインと定めた6連勝をここで達成できれば、9月に入ったころの景色は、まるで違ってくる。

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