将棋の“女流最強”棋士、里見香奈女流四冠(26)が8月27日、男性棋戦である王座戦一次予選で浦野真彦八段(54)に143手で勝利し、2回戦に進んだ。里見女流四冠は、今期から7年ぶりに女流枠で男性棋戦に復帰したが、この日の対局を含めて8局指して4勝3敗。24日には天才棋士・藤井聡太七段(16)にも序盤は優勢に進める対局を見せるなど、女流ながら男性棋士に引けを取らない戦いぶりをまたも見せた。
 里見女流四冠は、女流棋戦にも出場しながら、奨励会の三段リーグから女性としては初の四段昇段しての「棋士」を目指していた。だが奨励会の年齢制限により今年3月に退会。念願の棋士になれず、5月からは女流にも出場枠がある男性棋戦に復帰していた。藤井七段は別格としても、四段昇段まもない若手がプロデビュー後に高勝率を誇ることは珍しくなく、三段リーグの若手たちと凌ぎを削ってきた里見女流四冠が、今後も男性棋士を破ることもありそうだ。