菅官房長官が「4割程度下げる余地がある」と発言した携帯電話料金について、携帯電話会社が新たなプランを続々と発表している。
ソフトバンクは29日、月額5480円でYouTubeやAbemaTVなどの動画サービスやSNSが使い放題となるプランを発表。またKDDIは28日、月額5500円から動画100時間分相当にあたる25GBの容量が使え、Netflixなどの利用料が込みのプランを発表している。
菅官房長官が求める4割程度の料金の削減について、KDDIは「新しいプランが政府への答えの1つ」、ソフトバンクは「通信量にはサービス料も含まれている」と強調。ソフトバンクの榛葉淳副社長は会見で「(割引率が)40%に行っているかいないか、それをどう思うか。数字も大切かもしれないが、トータルで判断していく、議論していくことも大切ではないかと考えている」と述べた。
このソフトバンク新プラン発表の意図はどこにあるのか。会見に出席したテレビ朝日経済部の平元真太郎記者は、「今日の会見は急に設定されたという話があって、政府に『同じ方向を向いていますよ』というアピールをしたいという狙いもあったんじゃないか」と指摘。会見の内容は事前に教えてくれることも多いというが、今回は全くの秘密だったという。
ソフトバンクが発表した新プランは、“動画SNS放題”の「ウルトラギガモンスター+(プラス)」。月額5480円で50GBが使える以外に、「YouTube」「AbemaTV」「TVer」「GYAO!」「hulu」「LINE」「Instagram」「Facebook」のアプリ・サービスにかかるデータ通信量が「0GB」となる。
これらのサービスを頻繁に利用する人や動画を高画質で見たい人にとっては嬉しいサービスのように思われるが、平元記者は「すでにある50GBを使い果たしている人はどれだけいるのか」と疑問点を提示。ソフトバンクの榛葉社長が「ストレスフリー」ということを主張している点をあげ、「外で動画を見てその月の残りの容量を気にしているユーザーが多いので、“8大メジャー”だとするこれらのサービスについては、ノーカウントで使いたい放題にしたというのがウリ」と説明した。
では、この新プランに何か“落とし穴”はあるのだろうか?平元記者は「一定期間内に著しく大容量の通信を継続的に行っていて、機械的な通信と当社が判断した場合には通信速度を制限します」という基準があることを紹介。その基準は「ギリギリでずるいことをする人が出てくるので教えてくれなかった」というが、「50GBは動画にして200時間を超えてみられる大容量。ノーカウントの8つのサービスも、見続けていたずらに制限されるということはない」と述べた。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
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