将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が9月3日、棋王戦の挑戦者決定トーナメント2回戦で菅井竜也王位(26)と対局中だ。通算勝率7割以上を誇り、王位のタイトルを持つ若手の実力者に対し、藤井七段がどこまで戦えるか、現在の実力をはかる上でも注目の一局だ。
今年度も勝率8割以上を残す藤井七段だが、菅井王位とは昨年8月に初対局し、先輩棋士の実力を見せつけられ、敗れた。菅井王位は現在、豊島将之棋聖との王位戦七番勝負でも3勝2敗と防衛に王手をかけている。藤井七段が現役タイトルホルダーと対戦するのは、今年2月に行われた羽生善治竜王との一局以来で、持ち時間の短い早指し戦を除くと、今回が公式戦初となる。今後、タイトル奪取を目指す藤井七段にとっても、長時間の対局でタイトルホルダーに匹敵する力を見せられるかどうかは、大きなポイントだ。