大相撲の秋場所が9月9日から東京・両国国技館で始まる。ここ3場所続けて負け越しながら、なんとか幕尻で踏み止まった石浦(宮城野)は174センチ、117キロの小兵力士。幕内力士の平均からすれば、身長で10センチ、体重で50キロ近く小さいことになる。そんな石浦が、土俵を素早く動き回り、200キロ級の巨漢力士を倒そうものなら、館内からは割れんばかりの歓声と拍手が降り注がれる。「自分が小学生の時に、舞の海さんや智ノ花さんの相撲を見ていたので」と、先輩小兵力士の活躍ぶりは、今でもはっきり覚えている。そんな石浦の目標は、先輩2人が到達した三役だ。