自分の相撲で勇気をもらって! 9月9日から始まる大相撲・秋場所(東京・両国国技館)で大関取りがかかる関脇・御嶽海(出羽海)が、6日に最大震度7を記録した北海道胆振東部地震の被災者に向けて、エールを送った。初日を2日前に控えた7日、AbemaTVの取材に応じると「いろいろ大変だと思いますけど、自分の相撲を見て勇気をもらって」と語り、自身も重圧がかかる場所で奮闘する姿を見せると誓った。
御嶽海の出身は長野県木曽郡。昨年5月には震度5強を観測し、自ら帰省時にも大きな揺れを感じたこともある。また北海道は8月18日に帯広市、翌19日には札幌市と、夏巡業で行ったばかりだ。「何かあれば手紙ください。返事します」と、場所を直前にしながらも、何かしら力になりたいという思いを抱いている。
先場所には13勝2敗で初優勝を果たし、各方面からさまざまな祝福の声をもらった。「相撲を見て涙が出ましたとか、勇気をもらえたとか。こっちもうれしいですよね」と、感動を与える相撲が取れたことに充実感を覚えた。「(秋場所は)いろんな人から期待されていると思うので、少しでも期待に応えたいです。目標はあくまで勝ち越しで、その後に2ケタを目指します」と、あえて大関取りは口にせず、目の前の一番に集中する。先場所の優勝インタビューで見せた満面の笑みと、次世代の到来を感じさせる元気な取り口を見せれば、被災した人々の心にもきっと届くはずだ。
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