<大相撲秋場所>◇二日目◇10日◇東京・両国国技館
横綱・鶴竜(井筒)が、体重207キロの巨漢である前頭筆頭・魁聖(友綱)を送り出し、初日から2連勝を飾った。この送り出し方と、その後の様子が、女性に人気の「バックハグ」だとして、ファンから歓喜のコメントが飛び交った。
立ち合いで低く当たった鶴竜は、前傾が深かった魁聖の様子を見て、すぐさま左からのいなし。体勢を崩した巨漢を後ろからしっかり抱きかかえると、そのまま難なく送り出した。
危なげない横綱相撲だったが、ファンの心に刺さったのはここから。魁聖が土俵下に落ちないように気遣ってか、勝敗が決した直後から必要以上に押すことなく、“ちょっとだけ”送り出した相手を守るように、背後から“ぎゅっ”。この仕草がファンには、女性が男性からされるとうれしい「バックハグ」のように見えたことから、中継していたAbemaTVには、視聴者から「今流行のバックハグ」「優しい抱っこ」「鶴竜にハグされたい」といった、癒されコメントが多数寄せられた。
鶴竜は厳しい相撲界の頂点に立つ横綱でありながら、その優しい性格から「ワンワン」という愛称でも呼ばれるほど、人気のある力士の1人。対戦相手を気遣う何気ない仕草が、さらにファンの心をくすぐったようだ。
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