![「無理があった」谷繁氏、横浜DeNA先発陣の不調要因と“捕手移籍”について自身の経験踏まえ](https://times-abema.ismcdn.jp/mwimgs/8/2/724w/img_82566cc9afa231394b447efb561ae5c4357145.jpg)
9日の試合を終え、クライマックスシリーズ(CS)圏内の3位・巨人と4ゲーム差の5位に位置する横浜DeNAの「今季の誤算」について野球解説者の谷繁元信氏(47)に問うと、谷繁氏がおもむろに口を開いた。
「無理があった」とは、今季途中にオリックスから加入した伊藤光捕手(29)の移籍について。このことについて、2001年オフに横浜から中日に移籍した自身の経験を踏まえ、次のように続けた。
「自チームの投手の特徴を知らずして、試合に出るのは無理がある。これは能力以前の問題です。今は交流戦があるので、セ・リーグ打者の情報がゼロということはないだろうが、それはあくまでもオリックスの投手と相対した時のデータ。自分も捕手として移籍し、他チームでプレーをした経験がありますが、移籍初年度はキャンプ、オープン戦、シーズンと段階を追うごとに異なる物が見えてきた。投手の特徴を把握するためにそれなりの時間も要した。捕手として、シーズン途中での加入は難しい。さすがに無理があったと思いますね」
伊藤を擁護する一方で、今季の捕手起用が投手に与えている影響は「少なからずある」と谷繁氏は断言する。
「投手の長所を引き出す配球、打順2巡目以降の対戦を考えた配球など、気になるところは確かにあります。伊藤に限らず、今季の傾向として全般的に『意味、意図の無いボール』の割合が多く、結果として投手を窮屈にしてしまっている」
CS進出に向け、厳しい戦いが続くチーム状況に変わりはないが、5日の巨人戦で今季10勝目を挙げた東を皮切りに、井納、平良と先発陣が復調傾向を見せ、打線もその頑張りに応えるなど、明るい兆しも出てきている。「可能性がゼロにあるまで諦めずに」と谷繁氏がエールを送るように、残り22試合、チームとファンが一体となり、CS進出を勝ち取りたいところだ。
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