
15日に行われた巨人対横浜DeNAの23回戦に1対3で敗れ、エース・菅野で痛い星を落とした巨人は、引き分けを挟んで4連敗。リーグVと自力CS進出の可能性が消滅した。
この日の試合前、都内でインタビューに応じた野球解説者で、8月に行われた「U12世界少年野球大会」日本代表監督としてチームを3連覇に導いた元木大介氏(46)が、苦しい戦いが続く古巣巨人の現状に言及。「客観的に今のチームを見た意見として」と前置きをしたうえで、元木氏は次のように続けた。
「チームのためにプレーをしている選手が少なすぎますよね。個人の成績ばかりを気にしているというか、若手も少し活躍したからといって、すでに10年くらいチームに貢献しているかのような雰囲気でいる。それではチームが、明確な役割のもとに固定できません」
なぜ、そのような雰囲気が生まれているのか。以前と今の違いはどこにあるのか。元木氏はそれを「緊張感」という言葉で表した。
「細かいことはあまり言えないけど……以前は練習中からチーム内に緊張感があった。『練習で出来ないことが、試合で出来るわけがない』という須藤さんがヘッドコーチをやられているときは、バントを失敗したら、ファンの前だろうが、とにかく走らされた。そうして、自然と1つひとつのプレーに緊張感が生まれていた。今はその緊張感がチームに欠けている気がします」
そして、緊張感がチームにもたらすものが「つながり」だという。
「1試合に27個のアウトがあると考えた時、その中にどれだけ『チームのためのアウト』が存在したかが重要だと思っています。それは、相手にとって嫌なアウト。自分がくせ者と言われた理由は、そのことを常に考えてプレーしていたからだと思っています。野球においては、繋げる意識が大切。その結果が『チームのためのアウト』。その数が多ければ多いほど、チームは機能する。試合に勝てる。それが野球だと考えています」
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