大の相撲好きで知られる「高須クリニック」の高須克弥院長が、十両で奮闘する39歳の大ベテラン安美錦(伊勢ヶ濱)について「しょっちゅう壊れているように見えるけど、あれは弱ったふりかもね」と目を光らせた。
 場所中は、最前列の「砂かぶり」で迫力ある力士のぶつかり合いを見続けているが、やはり医師だけに、力士の体には視線が行く。「人によってタイプは全然違いますけど、格闘技はやっぱり下半身。上半身だけ鍛えてあっても、下半身が弱いと寿命が短い。見ていても腰がしっかりしている人は分かります」。美容整形の道に進む前は、整形外科からのスタート。格闘技のリングドクターを務めたこともあり、力士の肉体には常に関心がある。8場所連続休場から復活を目指す横綱・稀勢の里についても「(胸の)肉離れは安静にしておけば必ず治るけど、筋力は落ちる。筋力をつけながら治そうとするから治らない。今は思いっきり休ませたから、けがは改善したと思うけど、筋力と相撲勘が戻っていないのでは」と、和製横綱の現状を見極めた。