関取にはなれなかったが、相撲ファンに愛された名物力士が今場所限りで18年半の土俵生活にピリオドを打った。最高位は幕下四十三枚目。各段優勝もなく、これといった成績は残せなかったが、大相撲史にはその名をしっかりと刻み込んだ。秋場所前の計量では、自らが持つ歴代最重量の体重を更新する292.6キロをマークした、ロシア出身の大露羅。目前だった300キロの大台は「やってみようと思ったけど、きつくてできなかった。落とすのも大変だし」と叶わぬ夢に終わった。