「この21人が本物のプロ1号みたいな感覚ですね」。10月から始まる麻雀プロリーグ「Mリーグ」についてそう語ったのは、赤坂ドリブンズから2位指名を受けた村上淳(最高位戦)だ。7チームが3人ずつ、計21人が初代Mリーガーになったが、これこそが晴れて麻雀プロになれた時だと、胸を張った。所属する団体でも最高峰の「最高位」である村上が、なぜそこまで語るのか。
 最高位戦日本プロ麻雀協会は、歴史あるプロ団体で、その最高峰タイトル「最高位」を3回以上取っているのは、村上と近藤誠一を含め5人しかいない(飯田正人、金子正輝、古久根英孝)。そこを目指した努力、獲得した時の喜びを考えれば、最高位戦を含めてプロ団体の存在を示そうとするのが自然だろう。ところが村上は「今までの麻雀プロの世界の先人には失礼かもしれませんが、ようやく本物のプロとして認められた気がするんです。ずっとプロと言ってきましたけど、誰に認められたわけでもないし、自分たちが『プロです』と言ってきたのが、これまでですから」と、はっきりと答えた。