10月1日に開幕する麻雀プロリーグ「Mリーグ」。その初代選手を選ぶドラフト会議が8月7日に行われた。7チームが3人ずつ、計21人を選択したが、その中で唯一指名が競合したのが、鈴木たろう(協会)だ。3巡目ながら3チームの競合となり抽選の結果、赤坂ドリブンズが交渉権を獲得した。「めちゃめちゃうれしかったです」と振り返る鈴木の実力は、この唯一の競合が示していた。
熱心な麻雀ファンからは、その圧倒的な強さから全知全能の神「ゼウス」と呼ばれる。実際、トッププロが集う大会、タイトル戦であっても、一度波に乗ったら手をつけられない強さを発揮する。また、セオリーとは間逆の牌選択をし、それが功を奏することも多く、その神がかった様子に「ゼウスの選択」とも言われる。「僕の根本には、常識を疑い続けるというのがあるんですよね」と、まさに一般人とは別の視点を持っている。