今年のノーベル生理学・医学賞に京都大学の本庶佑特別教授が選ばれた。選出の大きな理由は、人間の免疫細胞の表面にある「PD-1」というたんぱく質の発見。このたんぱく質ががん細胞と結合し、免疫細胞の機能を弱めてしまうブレーキとして働くことを突き止めた。この発見により、ブレーキ役となっていたたんぱく質ががんと結合することを防ぐ画期的な新薬「オプジーボ」が開発され、まったく新しいがん治療の原理が確立された。
そんな快挙の中、清水茜さんによる漫画『はたらく細胞』がネットで話題になっている。同漫画は2015年から『月刊少年シリウス』(講談社)で連載され、今年7月からはアニメ化もされた。人間の細胞を擬人化した「白血球」「赤血球」「血小板」「ヘルパーT細胞」といった細胞たちが体内で活躍する物語で、細胞のメカニズムを説明するシーンが教育に役立つと医療関係者からの評価も高い。
そして、本庶特別教授がノーベル生理学・医学賞を受賞した理由が、この『はたらく細胞』によってわかりやすかったということがネットで話題になっている。そこで、AbemaTV『けやきヒルズ』は作者の清水さんにコメントをお願いしたところ、「ノーベル賞は次元が違うので、コメントは差し出がましく遠慮したい」との控えめな回答が得られた。
なお、ネット上では「本庶特別教授の研究内容も漫画化してほしい」との声も上がっているようだ。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
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