
「審判によるジャッジのバラツキを極力是正するための手段として、米大リーグでは既に審判のAI化が議論されている」
元ロサンゼルス・ドジャースの日本担当スカウトで、現在はアリゾナ・ダイヤモンドバックスの顧問を務める小島圭市氏(50)が、野球界に迫る技術革新の波に言及。ジャッジを均一化するために、米大リーグで検討されているという「審判のAI化」について明かした。
昨今、耳にすることの多いAI(人工知能)とは、人間の知的振る舞いを人工的に再現するもの。自動運転技術をはじめ、将棋など様々な分野での実用化が進んでおり、その可能性に注目が集まっている。
10月2日にAbemaTVで放送された東京六大学野球秋季リーグの中継に解説として登場した小島氏は、球審のジャッジに癖を認めるなり「審判の癖も野球の面白さの一つですけどね」と前置きをしたうえで、米大リーグで進む審判のAI化議論について説明。自身の考えとして「審判はいた方が良いですね。現在向こうでは球審がストライクとコールしても、ボールと分かるようなシステムも導入されています」と続けた。
小島氏はさらに現地ファンの反応について「詳細は分かりませんが、70%程度のファンが審判のAI化についてはNO。残りが賛成でしたね」と話すと「ベースをどんな角度で、どれくらいかすめたかなどが瞬時かつ正確にわかる。デジタル化は見事なものですよ」と締めくくった。
日本球界では今季から導入されたリクエスト制度により、悲喜こもごものドラマが生まれている。米大リーグでは2014年から既にチャレンジ制度が導入されているが、それに続く新たな動きとなる「審判のAI化」は果たして実現するのか? 注目が集まる。
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