本格始動した第4次安倍改造内閣。不祥事が相次ぐ文部科学省の立て直しを任されたのが、東大法学部出身で弁護士資格も持つ安倍総理側近の柴山昌彦文科大臣だ。しかし、ある発言が早くも波紋を広げている。
 「教育勅語については、アレンジした形で今の道徳などに使える分野は十分にあるという意味では、(教育勅語が)普遍性を持っている部分がみてとれるのでは」
 教育勅語をいまの教育現場に持ち込むことには議論がある。教育勅語は、親孝行や兄弟愛など普遍的な道徳を説く一方で、戦前の軍国主義教育の支柱として戦後に国会で廃止されたもの。柴山文科大臣はこの教育勅語を現代的にアレンジし、道徳などで使用することは「検討に値する」とした。