プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」10月4日の2回戦が行われ、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)が6万点台の初トップをもぎ取り、開幕戦3着のリベンジを果たした。これで多井隆晴(RMU)、白鳥翔(連盟)に続き、チームは3連勝。このトップで渋谷ABEMASは、3日目終了時点で早くも200ポイント台に乗せ、2位・U-NEXT Piratesに100ポイント以上の差をつける首位に立った。
対局者は起家からU-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人、EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)と二階堂のみ連続出場、3チームは選手を入れ替えての対戦となった。
「状況に一番マッチした選択を毎回18巡繰り返すベストバランスが自分の打ち筋」と言う松本は、開幕戦の雪辱を胸に秘めていた。東1局にリーチ・タンヤオ・ドラ2で8000点と好スタートを切ったのだが、東3局で二階堂が5万点台まで点棒を積み上げ、追いかける展開となった。
分岐点となったのは南1局4本場。松本は親番・小林のリーチにひるまず立ち向かい、タンヤオ・ドラで2000点(+900点、供託1000点)をアガり切って南2局の親番を手繰り寄せた。そして「ここからはとにかく先手を打ってリーチを打っていこう」と2度の満貫を含む3度のアガリをものにして、二階堂を抜き去り、6万点台のトップに躍り出た。オーラスも自らアガり、開幕戦の雪辱となる初トップ。最年少Mリーガーの若武者がチームに3連勝をもたらした。
「開幕初戦を藤田社長(藤田晋)から行けと言われたんですけど3着。その後に多井、白鳥と頼れる味方がトップを取ってくれ、自分だけチームの期待に応えられていないなと思っていたので、やっと期待に応えられた」と安堵した。
チーム全員がヒーローインタビューに答えるという最高の形でバトンをつないだ渋谷ABEMAS。このトップで2位・U-NEXT Piratesに100ポイント以上の差をつけ、200ポイント台一番乗りとなった。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1着 渋谷ABEMAS・松本吉弘(協会)6万900点/+80.9
2着 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)3万点/+10.0
3着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)2万2600点/▲17.4
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)▲1万3500点/▲73.5
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
【10月4日終了時点での結果】
1位 渋谷ABEMAS +207.6(4/80)
2位 U-NEXT Pirates +79.7(4/80)
3位 赤坂ドリブンズ +62.1(4/80)
4位 EX風林火山 ▲59.9(4/80)
5位 TEAM雷電 ▲71.6(2/80)
6位 セガサミーフェニックス ▲79.5(2/80)
7位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲138.4(4/80)
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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