プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」10月8日の1回戦が行われ、TEAM雷電の瀬戸熊直樹(連盟)がチーム初となるトップを勝ち取った。開幕週で勢いに乗れずリーグ下位に沈んだ状況を吹き飛ばすように、東1局から親の跳満・1万8000点で好スタート。オーラスでは600点差の2着目から、逆転の3900点。チームのコントロール役も務める男が、苦しむチームが浮上する道を切り開いた。
チームメイトを救うべく、立ち上がりから剛腕を振りかざした。親番の東1局、わずか5巡目で満貫以上確定の先制リーチ。佐々木から出アガリすると、裏ドラも2枚乗せて、リーチ・一盃口・ドラ4の1万8000点と、いきなり飛び出した。「最初に1万8000点アガったところで、逃げるんじゃなくて、しっかり戦ってトップを取らないとチームに勢いつかないと思ったので、戦うことだけ考えました」と、その後も果敢に前に出た。東4局では鳴いて攻めると、ポンしていた七万に加カンし、リンシャン牌で満貫ツモアガリも成し遂げた。
最大の見せ場は大接戦のオーラス。わずか600点差で白鳥を追いかけ「配牌は祈ったんですけど、思った以上に好配牌だった」とチャンスを掴むと、ピンフ・ドラ2の3900点できっちり逆転。「思ったとおりの最終形を描こう」と、途中に訪れた分岐点でも間違うことなく、我が道を進んで勝利にたどり着いた。
注目を集める萩原聖人、強豪相手に奮闘する黒沢咲。2人を引っ張り、まとめる役目も任されている瀬戸熊。3人の力がうまくかみ合えば、卓上で雷鳴が轟くような展開は、これから何度でもやってくる。
【1回戦結果】
1位 TEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)4万900点/+60.9
2位 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)3万7600点/+17.6
3位 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)1万4100点/▲25.9
4位 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)7400点/▲52.6
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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