プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」10月9日の1回戦が行われ、渋谷ABEMASの白鳥翔(連盟)が自身2度目となるトップを取り、チームに勢いをつけた。白鳥はこれで3戦目だったが、いまだ振り込みゼロ。攻守のバランスが冴え渡り、トレードマークの金髪をさらに輝かせた。
自由に空を舞い、静かに水面に舞い降りる。その名の通り、白鳥が自由自在に卓上で舞い続けた。3着目だった東3局2本場。前原からリーチ、茅森も満貫確定の七対子テンパイが入る中をすり抜け、ダブ東・ドラの5800点(+600点、供託2000点)のアガリ。続けて同3本場でリーチ・ドラ2の7700点(+900点)を出アガリし、一気に突き抜けた。その後も確実にアガり、計7回のアガリで点棒は5万1000点。「ツイているなと思います。大きな舞台で集中して打てているし、結果もついてきていて、すごくうれしいです」と笑顔で振り返る完勝だった。
開幕前、生活がこれまで以上に麻雀に染まることを喜んだ白鳥だったが、まだ開幕から2週目という中でも、完全に仕上がっている。チームのリーダー多井隆晴も「白鳥さんがあまりに調子が良くて怖いくらい。彼がリードオフマン、エースです」と頼るように、全てがいい方向に向いている。「今週が(リーグ)2週目で、最初にトップを取ればチームに弾みがつくと思っていたので、トップを取れてうれしいです」と目尻を下げたが、弾みどころか大きく空へと舞い上がる勢いだ。
40代の多井、20代の松本、そして30代の白鳥。各世代のトップクラスが顔を揃えたABEMAS。「自分が勝つことでABEMASを応援してくれる人が増えてくれればいいですし、わけわかんない金髪(の自分)が出てきて、『こいつ、結構やるな』と思われていたらいいなと思います」と、ユニフォームの胸に刻まれたチームロゴと同じ金髪についても触れた。この調子で勝ち続けていれば、リーグが終わるころには「こいつ、とんでもないな…」と驚愕するファンの声が相次いでいる。
【1回戦結果】
1位 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)5万1000点/+71.0
2位 KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)1万8500点/▲1.5
3位 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)1万4100点/▲21.6
4位 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)1万2100点/▲47.9
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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