将棋の天才棋士・藤井聡太七段が10月10日、若手棋戦の1つである新人王戦の決勝三番勝負第1局で、出口若武三段と対局中だ。藤井七段は、出場決定後に七段に昇段し、参加資格から外れており、今回が新人王戦優勝のラストチャンスとなっている。
藤井七段は順位戦C級1組昇級で五段、朝日杯将棋オープン戦優勝で六段、さらに竜王戦ランキング戦の連続昇級で七段と、実質的なデビュー2年目であっという間に七段まで駆け上がった。これにより加古川青流戦(四段以下など)、YAMADAチャレンジ杯(五段以下など)といった若手棋戦の参加資格から次々とはずれ、最も高段位でも出場できる新人王戦(六段以下など)も、出場は今回が最後となった。
新人王戦は「永世七冠」を達成した羽生善治竜王、十八世名人の資格を持つ森内俊之九段、永世竜王・棋王の資格を持つ渡辺明棋王、現名人の佐藤天彦名人ら、数々のタイトルホルダーが優勝経験を持つ、まさに若手棋士の登竜門といった棋戦。藤井七段は昨期、ベスト4で佐々木大地四段に敗れていたが、今期も優勝候補の筆頭に挙げられていた。三番勝負で先に2勝し優勝を果たせば、今年2月の朝日杯将棋オープン戦以来、2度目の棋戦優勝となる。
対局の持ち時間は各3時間。AbemaTVではこの対局を終了まで生中継する。
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