第19節のペスカドーラ町田とフウガドールすみだで、試合を決めたのは意外な選手だった。両者序盤から集中した入りを見せ0-0の状況が続く中、後半7分に均衡が破れる。GKピレス・イゴールが蹴ったロングパスを、168cmの小柄な選手がバックヘッドで合わせてゴールに流し込む。
 Fリーグで3年目を迎える宮崎貴史の決勝弾で、町田は連勝を4に伸ばした。
 この日はメインキャストを演じた宮崎だが、森岡薫、室田祐希、クレパウジ・ヴィニシウスといった強烈な個性を持った選手が多数いる町田の中では脇役的存在だ。公式サイトに載っているニックネームは「ロナウジーニョ」。だが、元ブラジル代表のファンタジスタのようにトリッキーなテクニックで勝負するタイプでもない。