プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」11月2日の1回戦は、EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)が1度のアガリで得たリードを守り切り、自身2連勝となる3勝目を挙げた。二階堂は9戦して1着3回、2着3回、3着3回といまだラスなし。21人の強豪雀士が集うMリーグの個人スコアで堂々の2位に浮上した。
対局者は起家からEX風林火山・二階堂亜樹(連盟)、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)、U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)、赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)。首位の渋谷ABEMASの背後に迫った2位のU-NEXT Pirates、さらに3位のEX風林火山から6位の赤坂ドリブンズまでは94ポイント差と、結果によってはチームランキングに大変動が起こり得る中での一戦となった。
前日に2度目のトップを取った二階堂は、この日も好調を維持した。起家でスタートした東1局では筒子のホンイツ模様のチャンス手が入るも、近藤のリーチを警戒して当たり牌の6索をしっかりとストップ。すると直後に近藤が安目の9索をツモ。二階堂が6索を振り込んでいれば高目の三色同順で8000点を失っていただけに、非常に大きなプレーとなった。
親番は手放したが守備でリズムを掴んだ二階堂。続く東2局は近藤とのチンイツ対決となった。二階堂は筒子、近藤は索子がそれぞれ伸びていき、7巡目にはお互いにイーシャンテン。二階堂は10巡目に村上が切った急所の6筒をチーしてテンパイすると、その勢いのまま次巡にツモアガリ。チンイツ・赤の1万2000点でトップ目に立った。
二階堂はその後しっかりと守備を固め、点棒とトップ目を維持したまま迎えたオーラスの南4局。特急券の発をポンして自ら勝負を決めにかかったものの、ラス目からの浮上を狙う石橋が6巡目にリーチ。このリーチに対する安牌がない状況で、二階堂は石橋のアガリ牌の4索をツモって長考に入った。2着目の村上との点差は4800点。ここで二階堂は4索切りを選択し石橋に放銃。このアガリがリーチ・ドラの2600点止まりで、紙一重の差で逃げ切りに成功した。
オーラスの一打について「放銃は仕方ないとして、打った時にどの牌なら安いのかを考えていました」と安堵の表情を見せた。的確な判断で1日の1回戦に続いての連勝を果たし、この日を終えた時点での個人成績は21人中2位に。さらにEX風林火山もU-NEXT Piratesをかわして2位に浮上した。このまま好調が続けば、“卓上の舞姫”と謳われる女性雀士のパイオニアがMリーグの頂点に立っても決して不思議ではない。
【1回戦結果】
1着 EX風林火山・二階堂亜樹(連盟)3万3100点/+53.1
2着 赤坂ドリブンズ・村上淳(最高位戦)3万900点/+10.9
3着 U-NEXT Pirates・石橋伸洋(最高位戦)1万8600点/▲21.4
4着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)1万7400点/▲42.6
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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