モータースポーツにおける世界最速最強のレーサーが日本にいる。今年から日産自動車の社外取締役も務める現役レーサー・井原慶子だ。世界で唯一、女性として国際A級ライセンスを取得し、日本でも有名なル・マン24時間レースを含む全8戦のWEC(世界耐久選手権)でも、世界で初めて女性として表彰台にも立ち、総合優勝も果たした。「頭も身体もフル回転で使うのがモータースポーツの魅力」と語る井原は、知人のつながりでモータースポーツ同様に、男性と対等な条件で戦う将棋の女流棋士とも接点がある。「せっかく男女一緒に戦える競技ですし、将棋を指す女性はかっこいいと思うので、活躍してほしいと思いますね」と、エールを送った。ほとんどが男性というモータースポーツ界に女性1人で飛び込み、どんな思いで活躍するまでに至ったのか。