将棋の最年少棋士・藤井聡太七段(16)が12月4日、都内で開催された第49期新人王表彰式に出席し「優勝で卒業できることをうれしく思います」と、数々のトップ棋士が優勝を果たした若手の登竜門とも言える棋戦の優勝について、思いを語った。
新人王戦は「永世七冠」を達成した羽生善治竜王、十八世名人の資格を持つ森内俊之九段、永世竜王・棋王の資格を持つ渡辺明棋王、現名人の佐藤天彦名人ら、数々のタイトルホルダーが優勝経験を持つ若手棋戦。藤井七段は、参加資格である「六段以下」を出場が決まった後に超えてしまい、今回が最後の出場だった。10月に行われた決勝三番勝負では、出口若武三段に2連勝。16歳2カ月での優勝は、1987年に優勝した森内九段の17歳0カ月を更新する最年少記録となった。会場で藤井七段は「優勝を機に、さらなる成長につないでいけたらと思います」とあいさつすると、師匠の杉本昌隆七段と記念撮影も行った。
藤井七段はここまで通算116局で98勝18敗、勝率.845と圧倒的な成績を残しており、将棋界やファンの間では、最年少タイトル獲得への期待が高まっている。タイトルの最年少記録は、屋敷伸之九段が棋聖戦で記録した18歳6カ月。
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