日本政府は20日、クジラの資源管理を話し合う国際捕鯨委員会(IWC)からの脱退を表明した。これにより、現在行われていない商業捕鯨が再開される可能性が出てきた。
 日本の捕鯨の歴史は古く、江戸時代には葛飾北斎の『五島鯨突』にも捕鯨の様子が描かれている。戦後は貴重なタンパク源として重宝され、学校給食にもくじらの竜田揚げなどが登場した。しかし、1970年代から「クジラを保護すべき」という世界的な声が高まり、捕鯨に対する抗議活動が活発化。1982年には、IWCが商業捕鯨の一時停止を採択したため、日本はその後調査捕鯨への変更を余儀なくされた。