“史上最強”は誰でも得られる称号ではない。とにかく強くなければならない。時に獰猛で、時にしなやかで、誰からも畏れられる存在。史上最強とは、アスリートにとって最高の賛辞に違いない。
 日本フットサルにおける史上最強とは誰か?
 それはこの男以外に考えられない。ペスカドーラ町田のエース・森岡薫だ。
 Fリーグの11年の歴史において、最優秀選手賞4回、得点王4回、ベスト5は6回。もちろん最多記録だ。王者・名古屋オーシャンズの絶対的なエースとして9年間プレーして、2016シーズンからはその王者を脅かすライバル・町田へと移籍。2012年にペルーから日本国籍に帰化してからは、日本代表のエースとしても君臨してきた。日本フットサルのアイコンであり「フットサルのことはよく知らないけど、あの金髪の人、森岡薫は知ってる」という人も多い。彼はこれまで、名実ともに“キング・オブ・Fリーグ”だった。