プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」1月7日の2回戦で、EX風林火山・勝又健志(連盟)が自身4勝目、チーム13勝目となるトップを取り、首位・赤坂ドリブンズに49.5ポイント差まで迫った。
対局者は起家からKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)、EX風林火山・勝又健志(連盟)、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)で佐々木のみ連闘となった。
1回戦では佐々木がMリーグ初となる8万点超えトップと猛威を奮った中、EX風林火山は二階堂亜樹(連盟)が耐え忍んで2着を取っていた。「亜樹さんがめちゃくちゃ苦しい中、2着を取ってくれたので心に余裕を持てた」と対局に臨んだ。
ドラが2索の東3局、勝又は「将来的にはピンズが待ちとしていい」と判断し、打点よりもアガリやすさを求めて、5巡目にドラ待ちのカンチャンターツを外し、ピンズターツを伸ばしにかかった。実際、ドラ2索は近藤に2枚、萩原に1枚持たれていただけに「1索切れたら神。でもこれはなかなか出来ない」と解説の渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)も唸った。この神選択を思惑通りにリーチ・赤2で7700点と成就させた勝又は、東3局2本場でも6000点(+600点、供託2000点)を加点し3万点台のトップ目で南場へ。
南1局で佐々木に逆転を許すも、南3局の親番でリーチ・ツモ・七対子で9600点を加点して再逆転。さらに南3局1本場でダメ押しとなる7800点(+300点)を加点し、佐々木との競り合いを制した。
年末年始を含む2週間、オフシーズンとなった時間を前半戦の反省と後半戦へのリフレッシュの時間にあてた勝又は「絶対に優勝するためにできることはすべてやり切ろうという気持ちで戦う」とMリーグ初代チャンピオンに向け、決意を新たにした。
ラス回避率のベスト3を二階堂、滝沢和典(連盟)、勝又で占めるEX風林火山は、チームの4着回避が、全56戦中51戦で、回避率91.1%。鉄壁の守備力は、2019年の初日にも如何なく発揮された。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1着 EX風林火山・勝又健志(連盟)5万7000点/+77.0
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)3万4000点/+14.0
3着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)5300点/▲34.7
4着 セガサミーフェニックス・近藤誠一(最高位戦)3700点/▲56.3
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
【1月7日終了時点での成績】
1位 赤坂ドリブンズ +316.8(56/80)
2位 EX風林火山 +267.3(56/80)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲26.1(58/80)
4位 渋谷ABEMAS ▲83.5(56/80)
5位 TEAM雷電 ▲90.6(58/80)
6位 U-NEXT Pirates ▲123.3(54/80)
7位 セガサミーフェニックス▲260.6(54/80)
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
(C)AbemaTV