平成三十年の九州場所で11勝を挙げ、敢闘賞を受賞した阿武咲(阿武松)がインタビューに応じ、右ひざ後十字靱帯損傷の大怪我を乗り越えて掴んだ“復活の手応え”を明かした。
先場所の取組を振り返った阿武咲は「ひざの怪我をしてから最も前に出て攻めることができたのが収穫。自信にもなった」と喜びを噛み締めるように淡々と語った。
また二桁を決定づけた十四日目、阿炎(錣山)との一番について問われると、一瞬表情を緩めて「負けたくなかったので」とポツリ。「阿炎関はずらし方や駆け引きが巧いので、そういったことに惑わされずに取り切ろうと臨み、その通りにできた」と再び表情を引き締めた。