プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」1月10日の2回戦で、対局中の全自動麻雀卓の動作がストップする卓トラブルが発生。しかしU-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)の冷静な対応で長時間中断することなく対局は再開し、ファンからは称賛の声が寄せられた。
小林のほか、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)、EX風林火山・滝沢和典(連盟)が同卓したこの日の2回戦。滝沢が大きくリードを広げて迎えた南4局1本場の開始直前に、全自動麻雀卓の自動洗牌がストップして卓上のランプが点滅した。仮に雀荘であれば店員を呼んで解決してもらうような場面だが、なにせ舞台は最高峰のMリーグ。数多くの視聴者がいる中で、卓トラブルによる長時間の中断は熱戦に水を差すことにもなりかねない。ここで華麗な「卓さばき」を見せたのが小林だった。
スーパーデジタルな雀風で“ロボ”という愛称でも知られる小林は即座に状況を分析し、西家と北家の間の蓋の部分を持ち上げるようにアドバイス。実況の小林未沙、解説のKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)が心配そうに見つめる中、滝沢がその部分を持ち上げて小林がボタンを押すと、全自動麻雀卓はジャラジャラと音を立てて洗牌を開始した。ここでMリーグの公式審判を務める張敏賢から「そのまま再開してください」とアナウンスが入り、対局は問題なくリスタート。麻雀だけでなく卓の仕組みにも精通した小林の対応力に、視聴者からは「さすがロボ」「ロボがロボを修理」「ロボいるから大丈夫」といったコメントが相次いだ。
この日、小林は対局でも魅せた。南2局、鈴木のリーチに対してアガリ牌の2索をピタリと止めて手に組み込むと、仕掛けを駆使しながら押し返してテンパイを形成。2索と3索の打牌選択の場面でも間違えることなく、最終盤に見事にツモアガリを決めた。このタンヤオ・ドラ3の8000点(供託1000点)が効いて、滝沢には大きく離されたもののしっかりと2着を確保。この見事な手順について解説の佐々木は「これはすごい! なかなかアガれないですよ、この手は」と興奮気味にコメントし、視聴者からも「お見事だね」「まじで上手い」「神ごー」「小林さんは技で乗り切ったな」といった感想が寄せられていた。
ここ最近やや低迷しているU-NEXT Piratesだが、麻雀はもちろんメカにも強い“小林船長”の活躍で5位に浮上。クライマックスリーグ進出の可能性はまだ充分に残されており、終盤戦での奮起に、ファンが期待を寄せている。
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は2018年10月で2019年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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