横綱審議委員会から史上初となる決議による「激励」を受けた横綱稀勢の里が、退路を断って初場所の土俵に臨む。今月7日に行われた横審稽古総見では大関豪栄道、横綱鶴竜を相手に6番を取り、鶴竜には上体を起こされ押し込まれる場面も目立ったが「動きは悪くない。攻めていた」と一定の手ごたえも。2日後の二所一門連合稽古では先場所敗れた貴景勝を指名し、9番を取り内容的にもかなり優勢で「いい状態だと思います」と順調な仕上がりぶりを伺わせた。対戦相手は初日が小結御嶽海、2日目が逸ノ城と発表された。力士人生の土俵際に立つ横綱だが、序盤を無難に乗り切ればいい方向へ転がることだろう。