プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」1月11日の2回戦で、“天才すぎるオンナ雀士”と称されるセガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)が、東1局のドラの扱いをめぐって、硬軟織り交ぜた秀逸なプレーを披露。解説のTEAM雷電・瀬戸熊直樹(連盟)も「お見事」とため息を漏らしていた。
茅森のほか、ここ最近絶好調のKONAMI麻雀格闘倶楽部の“魔王”こと佐々木寿人(連盟)、個人成績で首位を独走する赤坂ドリブンズ・園田賢(最高位戦)、そして“最速最強”の異名を持つ渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)と、超強豪雀士が集った1月11日の2回戦。相手が強くなれば強くなるほど輝くと言われる茅森の才気が、東1局でさっそく爆発した。
茅森の手はドラの発を鳴いて満貫確定のテンパイ。手の中に赤ドラが1枚ある状態で、さらに赤5索をツモって跳満に得点アップするチャンスが訪れた。ここで打2索とすれば跳満確定だが、茅森はほぼノータイムで赤5索切り。一瞬、実況・解説陣も「?」といった反応を示したが、実はこの2索が三色同順の仕掛けを入れてテンパイしていた園田のアガリ牌。茅森は打点がアップする打2索という手に危険を感じ、園田の現物である赤5索で放銃を回避した。この一打に、解説の瀬戸熊は「2索当たりですよ。お見事ですね」と感嘆。視聴者からも「すげえええええ」「天才」「神回避」「大ファインプレー」と絶賛のコメントが殺到した。
茅森の天才ぶりはこれでは終わらなかった。終盤、親の佐々木からリーチがかかる中、4枚目の発を引いた茅森は他家の打点が上がるリスクをいとわず“果敢に加カン”。守備と攻撃をベストなバランスで織り交ぜながら跳満を確定させると、次巡に佐々木が茅森のアガリ牌の六万を放銃。発・赤・ドラ4の12000点(+供託1000点)でスタートダッシュを決めた。
一度は打点アップを捨てて放銃を回避しつつ、発の加カンでしっかりと跳満に仕上げた茅森の“天才すぎる手順”に、視聴者コメント欄はあらためて大盛り上がり。「茅森さんすごすぎる」「素晴らしい」「マジで天才すぎた」「文句なし」といった声で埋め尽くされた。
その後は多井にリードを許し、2着目でオーラスを迎えた茅森。逆転のためには満貫ツモが条件となる場面で、三色同順のヤミテン・カンチャン待ちか、両面待ちの平和でリーチをかけて裏ドラや一発に賭けるかの2択を迫られた茅森は、小考の末にリーチを選択。3巡後にアガリ牌の8索をツモったものの、裏ドラが乗らずリーチ・ツモ・平和・赤の5200点(+600点、供託1000点)止まり。わずか1800点差で惜しくもトップは逃したが、天才ならではの鋭敏な麻雀でファンを大いに魅了した。
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがファイナルシリーズに進出するリーグ戦。開幕は2018年10月で2019年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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