ネットサーフィン中に、エッチな広告を見かけることはないだろうか。かつて、このような広告の役目を果たしていたのが、いわゆる"ピンクチラシ"だ。街では、公衆電話ボックスに、中から外が見えないほどピンクチラシが貼られている光景も見かけることができた。
しかし平成中期移行、公衆電話は減少、それに伴いピンクチラシも姿を消していく。さらに平成18年5月には改正風営法が施行され、違法な広告には100万円以下の罰金が科せられるようになったことで、ピンクチラシは街から一掃された。
そんなピンクチラシを収集し『赤羽駅前ピンクチラシ -性風俗の地域史-』という本にまとめたのが、古文書などの蒐集でも知られる荻原通弘氏だ。37年間にわたり、約450点ものチラシを収集した。「最初は邪魔だと思っていたが、もしかすると、いつか赤羽の風俗の歴史になるかなと思い収集を始めた。スマホが発達して、紙からデジタルに移行、規制が強化されたこともあり、チラシはほとんど見なくなった」と話す。
荻原氏によると、チラシから時代が見えてくるといい、「巨乳の鉄人」「LOVEの宅急便」など、当時流行ったテレビ番組や映画をもじったキャッチコピーも多いのだという。「昭和期は駅前でビラとして配られていたが、平成に入ると取り締まりで配れなくなったので、電話ボックスとか公衆トイレに置かれていた小さな名刺大のチラシに変わっていった。また、最初は海外の女性が珍しかったから、白人の金髪女性がウリだった。あるいは女子大生やOLもウリになっていた。平成9年ごろになるとルーズソックスだったり、茶髪、ガングロが人気になった。同時に熟女のチラシが増え、高年齢層へのシフトもあった」。
お笑いトリオ・パンサーの向井慧は「学生にとっては身近なエロだったので、集めている同級生もいた」、司会進行の小川彩佳アナは「将来的にはアートになりそう」とコメントしていた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)
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