今、名古屋オーシャンズが新たな歴史を築き上げようとしている。
2シーズン前、“キング・オブ・Fリーグ”と称された森岡薫の退団や、初年度からキャプテンを務め、長い間リーダーシップを発揮してきた北原亘が引退。新たに星龍太が主将に指名された。
しかしその年、10連覇を懸けた彼らは、優勝を逃した。2007年から積み上げてきたクラブの歴史があの時、途絶えてしまった。その中心にいた選手こそが、星龍太だった。
「その時はなんで調子が悪くなってしまったのか、その理由が全然わからなくてもがいていたというか、『俺がなんとかなしなければ』と強く思っていたシーズンでした。『キャプテン』っていうと響きはいいかもしれないですが、チームをまとめることは、一人ではできないものだなと」