「絶対に負けられない戦いが、そこにはある」
2006年のW杯・ドイツ大会に向けた予選が行われていた頃から、試合中継のたびに使われてきたこのフレーズ。10年以上もサッカー日本代表の勝利を後押しするパワーワードとして定着している。
“絶対に勝つ”ではなく“絶対に負けられない”というのは、実際にはどんな心境なのだろうか。いうなれば、前者はチャレンジャーの目線で、後者は受けて立つ側の目線かもしれない。なぜなら勝つという気概よりも、負けられないというプレッシャーの方が緊迫した印象を受けるから。この受け側の境地をまさに今、味わっている選手がいる。名古屋オーシャンズの若手エース・八木聖人だ。