10月1日の開幕から約4カ月半に渡るレギュラーシーズンの激闘を終えたプロ麻雀リーグ「Mリーグ。堂々1位で通過したEX風林火山は、18勝(全80戦中)とファイナルシリーズ進出4チーム中では最も少ないトップ数ながら、+281.7ポイントを積み上げた。3月2日に開幕するファイナルに向けて、復活を遂げた滝沢和典(連盟)をはじめ、抜群の守備力を誇る3人が、どんな戦いを見せるか。
渋谷ABEMAS24勝、KONAMI麻雀格闘倶楽部19勝、赤坂ドリブンズ25勝というトップ数から見ても、EX風林火山が“いかに負けないか”に徹した戦いぶりだったのかは一目瞭然。それは「4着回避率」の数字で見ることが出来る。
4着回避率1位・90%(30戦中)の滝沢をはじめ、二階堂亜樹(連盟)2位・88%(24戦中)、勝又健志(連盟)3位・85%(26戦中)と4着回避率ベスト3をEX風林火山の3人が占めたように、強固な守備力が光った。
特に滝沢は、守備もさることながら2月7日の2回戦で役満・大三元を成就する等、最終的には個人スコア21人中2位となる+314.8ポイントを叩き出し、チームに大きく貢献した。
「ほとんどもう終わっている人でしたからね。Mリーグが始まる前は」と1月15日の勝利者インタビューで滝沢自身が語っていたように、近年は「1回、麻雀を辞めようかな」と思い詰めるほどの不調が続き、日本プロ麻雀連盟の最高峰タイトル「鳳凰位」のリーグ戦ではA2リーグからC1リーグまで降級。トッププロが集った長期リーグ戦「RTDリーグ」でも、2016年から2年連続予選最下位と思うような結果が出せず「やっていて不安感がずっとあるような。打っていて、悪い方向に目が出た場合のことばかり考えるようになってしまったんですよね」と、大スランプに陥っていた。
だがEX風林火山を率いるテレビ朝日は、滝沢のポテンシャルを信じて疑わず、ドラフト指名した。滝沢はチーム開幕初戦を任されたが、結果は4着だった。「最初に少牌(決まった枚数より手牌が少なくなっている状態)をやってしまいました」と苦笑するが「しばらくこういう舞台で打っていなかったんですけど、思ったよりスッと入れて、麻雀自体はすごくしっくりきていた」と、その後は水を得た魚のようにMリーグという舞台で躍動した。
二階堂は「強いタッキーが戻ってきた」と喜び、勝又も「実力がトップ級というのは元々知っていたので、順当な結果」と全幅の信頼を寄せている。
EX風林火山は、出場選手を3人で話し合って決める。滝沢はレギュラーシーズン通過の要因を「チーム内で好不調をお互い正直に言えて、正確に判断できたこと。誰が行くのかという判断がうまくいったこと」と振り返り、ファイナルでも「相手も強いので1人の力では勝てない。調子が悪ければ交代してもらうとか、そういった判断も相談しながら3人で頑張っていきたい」と泰然自若で臨むつもりだ。
18歳でプロ入り。以降、数多くのメディア対局番組に出演し、麻雀界を牽引してきたスター雀士の復活ドラマは、まだまだ終わらない。ファイナルシリーズでも“負けない麻雀”で優勝候補の筆頭となるに違いない。【福山純生(雀聖アワー)】
【レギュラーシーズン成績】
1位 EX風林火山 +281.7(80/80)
2位 渋谷ABEMAS +184.6(80/80)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +39.2(80/80)
4位 赤坂ドリブンズ ▲8.7(80/80)
5位 U-NEXT Pirates ▲99.2(80/80)
6位 セガサミーフェニックス ▲170.1(80/80)
7位 TEAM雷電 ▲227.5(80/80)
【ファイナルシリーズへの持ち越しポイント】
1位 EX風林火山 +140.9
2位 渋谷ABEMAS +92.3
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +19.6
4位 赤坂ドリブンズ ▲4.3
◆Mリーグ 7チームが各80試合を行い、上位4チームがファイナルシリーズに進出するリーグ戦。開幕は2018年10月、2019年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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