幕内優勝5回を誇る横綱・鶴竜(井筒)が、途中休場した今年1月の初場所で新たな経験をした。同じモンゴル出身の関脇・玉鷲(片男波)が、34歳にして涙の初優勝を果たす瞬間を目の当たりに「初めてファンの気持ちになりました。自分が相撲を取るより緊張した」という。同世代の元横綱・稀勢の里(現・荒磯親方)が引退し、自らも右足のかかとを痛めて途中休場。そんな中、同郷力士の大活躍に、これまで味わったことのない気持ちを知り、3月10日から始まる大阪場所への意欲を高めていた。