将棋の棋王戦五番勝負の第3局が3月10日、新潟県新潟市の「新潟グランドホテル」で行われ、挑戦者の広瀬章人竜王(32)が渡辺明棋王(王将、34)に121手で勝利し、同シリーズの成績を1勝2敗として踏みとどまった。
 敗れれば3連敗でタイトル奪取失敗となる状況で、今年度最多対局・最多勝を誇っている広瀬竜王が勝負強さを発揮。今年度の勝率8割と絶好調の渡辺棋王に土をつけ、自らの二冠に可能性を残した。対局後は、「まずは1つ勝ててホッとしているところです。第4局がすぐに行われるので、コンディションを整えて頑張りたいと思います」と語った。