日本将棋連盟による3月11日週の公式戦は、11日に藤井聡太七段が年度勝率の歴代トップ維持へ、強敵・久保利明九段と対局。年度内の対局も残り少なく、新記録樹立には1敗も許されない状況だ。17日には棋王戦五番勝負の第4局が開催。10日に挑戦者の広瀬章人竜王が2連敗から1勝を挙げて反撃開始。渡辺明棋王は勝てば7期連続7度目の棋王位となる。主な対局は以下のとおり。
3月11日(月曜日)
大阪王将杯王将戦一次予選 瀬川晶司六段 対 佐々木大地五段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦二次予選 久保利明九段 対 藤井聡太七段 (ニコニコ生放送・AbemaTV・携帯中継)
藤井七段が、決勝トーナメント出場をかけてタイトル通算7期の実績を誇る順位戦A級棋士・久保九段に挑戦する。2人は今回が初対局。昨年度に続き、今年度の勝率8割を優に超える藤井七段は、一般棋戦の朝日杯将棋オープン戦で連覇を達成。棋界においてトップクラスの実力であることは証明済みだが、周囲が期待するのが最年少でのタイトル獲得だ。棋聖戦は二次予選勝ちあがり者とシード棋士の16人で決勝トーナメントを実施。優勝者は、豊島将之二冠(28)と五番勝負を行う。持ち時間は各3時間で、先手後手は振り駒。
3月12日(火曜日)
竜王戦2組 小林裕士七段 対 西川和宏六段 (携帯中継)
竜王戦5組 増田裕司六段 対 竹内雄悟五段 (携帯中継)
大阪王将杯王将戦一次予選 森内俊之九段 対 田中寅彦九段 (携帯中継)
新人王戦 本田奎四段 対 西山朋佳女王 (携帯中継)
3月13日(水曜日)
順位戦B級2組 横山泰明六段 対 藤井猛九段 (携帯中継)
順位戦B級2組 窪田義行七段 対 千田翔太六段 (携帯中継)
順位戦B級2組 永瀬拓矢七段 対 戸辺誠七段 (携帯中継)
順位戦B級2組 村山慈明七段 対 大石直嗣七段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント 佐藤天彦名人 対 八代弥六段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦決勝トーナメント 羽生善治九段 対 船江恒平六段 (携帯中継)
羽生九段が、前人未踏のタイトル通算100期に向けて、過去16期保持したことがある棋聖位奪取へのスタートを切る。昨年、豊島将之二冠からの挑戦を受けて、フルセットの末2勝3敗で失冠。12月には竜王位も失ったことから、27年ぶりの無冠となった。前年のタイトル保持者ということで、今期は決勝トーナメントからの出発となる。二次予選を勝ち上がってきた船江六段に対して、どんな将棋を見せるか。持ち時間は各4時間。
新人王戦 石井健太郎五段 対 長谷部浩平四段 (携帯中継)
3月14日(木曜日)
竜王戦1組出決 深浦康市九段 対 久保利明九段 (携帯中継)
順位戦B級1組 渡辺明二冠 対 斎藤慎太郎王座 (携帯中継)
順位戦B級1組 行方尚史八段 対 木村一基九段 (携帯中継)
順位戦B級1組 橋本崇載八段 対 谷川浩司九段 (携帯中継)
大阪王将杯王将戦一次予選 金井恒太六段 対 梶浦宏孝四段 (携帯中継)
大阪王将杯王将戦一次予選 山崎隆之八段 対 西田拓也四段 (携帯中継)
3月15日(金曜日)
竜王戦1組出決 三浦弘行九段 対 糸谷哲郎八段 (携帯中継)
竜王戦4組 及川拓馬六段 対 黒沢怜生五段 (携帯中継)
王位戦挑決リーグ 稲葉陽八段 対 佐々木大地五段 (携帯中継)
棋王戦予選 高橋道雄九段 対 近藤誠也六段 (携帯中継)
大阪王将杯王将戦一次予選 八代弥六段 対 上村亘四段 (携帯中継)
女流王位戦挑決 里見香奈女流四冠 対 清水市代女流六段 (携帯中継)
3月17日(日曜日)
棋王戦第4局 渡辺明棋王 対 広瀬章人竜王 (ニコニコ生放送・AbemaTV・携帯中継)
渡辺棋王の2連勝から、広瀬竜王が1勝して踏みとどまったシリーズの第4局。両者とも今期はトップ棋士たちの対局が続く中で、数字上でも全棋士トップクラスのものを残している。現在、複数冠は豊島将之二冠、渡辺棋王(王将)の2人だが、広瀬竜王が奪取すれば、一気に将棋大賞の最優秀候補に名が挙がる。持ち時間は各4時間。
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