将棋の藤井聡太七段(16)を伝える上で、いよいよ「天才」という2文字を“卒業”せざるを得ない状況になってきた。3月11日、棋聖戦二次予選で藤井七段は、タイトル通算7期を誇る実力者・久保利明九段(43)に敗れ、がっくりとうなだれた。ただ、直後のインタビューで久保九段から出た言葉は「もうトップ棋士だと思って、こっちは準備してということをやっていますんで。そのつもりで今日も準備してきました」というもの。もはや扱いは新たに出てきた「天才」ではなく、「トップ棋士」だった。