昨年の高校横綱に中学横綱、体重200キロ超の大器など、今場所、初土俵を踏んだ新弟子たちは逸材揃いだ。彼らは春場所2日目から始まった前相撲の土俵に上がり、力士としての第一歩を踏み出した。
ひと際、注目を浴びているのは埼玉栄高出身で、昨年の高校横綱に輝くなど高校5冠のタイトルを獲得した斎藤大輔だ。高校卒業後、八角部屋に入門し、北の若という四股名を名乗る18歳は、189センチの長身に145キロという均整の取れた体つきで運動神経も抜群。“プロデビュー”戦はもろ手突きから長いリーチを生かした突っ張りで相手を一蹴した。素材的には間違いなく横綱、大関クラスだが、潜在能力の高さに加え“イケメン男子”でもあり、スター性も兼ね備える。出世とともに人気も上昇すること間違いなしだ。