将棋の名人戦七番勝負第1局の指し直し局が4月11日に行われ、挑戦者の豊島将之二冠(28)が、佐藤天彦名人(31)を73手で下し、初挑戦となる名人戦で初勝利を飾った。
 前日に千日手が成立したことで、午前9時から豊島二冠が先手番となった指し直し局が始まったが、中盤で約2時間に及ぶ大長考。終盤でじっくりとリードを築き上げると、そこからは逃さず寄せきった。昨年度、初タイトルから一気に二冠となり、初の名人挑戦も手にした若き実力者が、初の大舞台でも冷静な指し回しを見せた。