4月10日に開催される新日本プロレス両国国技館「INVASION ATTACK 2016」は、2016年の日本のプロレス界上半期最大のヤマ場といえる大会だ。組まれた9試合中6試合をタイトルマッチという本気度からも1月に新日本プロレスを退団した中邑真輔やAJスタイルズといった歴代王者無き後のネクストステージとしては最大出力のマッチメイクといえる。
3.12青森大会でニュージャパン・カップを初めて制した内藤哲也が、オカダ・カズチカに挑むIWGPヘビー級選手権。昨年6月にメキシコから帰国後ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとして紆余曲折、不満も抱えながらここまで登りつめてきた内藤に対してのファンの期待も大きく、オカダとの新時代を担う新黄金カードが新日本伝統の「名勝負数え歌」になりえるか?という大テーマを背負った試金石ともいえる極めて重要な試合となるだろう。ちなみに二人の過去6戦での対戦成績は3勝3敗の五分五分というのも何か運命めいたものを感じる。