俳優・谷原章介さん──。現在はクイズ番組などで司会進行を務めるなど、マルチタレントとして活躍している。そんな谷本さんは、社会人リーグ時代から追いかけるほど根っからのFC町田ゼルビアサポーター。可能な限りスタジアムで観戦するなど、芸能界で随一のゼルビア愛を持つ。
今回は『AbemaTV』で放送が開始された『FC町田ゼルビアをつくろう~ゼルつく~』(以下、ゼルつく)について。代表を務める谷原さんは、チームとサポーターを繋ぐ役割として何を思うのか?
堅さとおもしろさでゼルビアの魅力を伝える
──今季からサイバーエージェントがゼルビアをバックアップしています。AbemaTVでは谷原さん自身が代表を務める『ゼルつく』の放送が始まりましたが、この番組の魅力を教えてください。
僕らはクラブとファンの間の接着剤ですね。ファンやサポーターの声をクラブチームに届けたいですし、クラブチームが持っている思いをサポーターに届ける。より一体感を持って応援していきたいですね。
そして、ゼルビアを知らない人たちをいかに取り込むか。それが僕らの使命だと思っています。どうやったらそういう方たちに会場まで足を運んでもらえるか。そして好きになってもらえるか。そのアイデアを『ゼルつく』のメンバーで一生懸命やっています。これが形になると信じてやっていきます。
──オファーが届いたときはどんな心境でしたか?
びっくりでしたよ。とてもじゃないですけど、ゼルビアがテレビ番組になるなんて思っていませんでしたから(笑)。でも本当に嬉しく、光栄に思いましたね。
──地方ローカルなどでは、地元チームの応援番組があったりします。それはその地域の人たちしか見られないようなものですが、AbemaTVではネット環境さえあれば、全国で視聴が可能です。その中で、谷原さんをきっかけでゼルビアを知る方も増えてくるともいますが、そういう方たちにはどのように発信していきたいですか?
しっかりとゼルビアの魅力を伝えることも大事ですし、少しくだけたような、おもしろがってもらえるようなものも見せていきたいと思っています。その両方が大事ですね。
──初回を拝見させていただきましたが、谷原さんがクラブの方たちを前にファンやサポーターが聞きたくても聞けないようなことをズバッと聞くあたりにおもしろさと痛快さを感じました。
そういうものを続けていきたいと思っていますし、何よりも『ゼルビアのファンに響くものって何だろう』って常に考えています。マニアックな人に響くこと、そうじゃない人に響くことは違いますよね。
今日(の収録)でいうと、町田プロレスのご当地レスラーにシルクメロン侍という方がいらっしゃって、(筋骨隆々のプロレスラーである)彼が「ジューシーでござる」と言うわけですよ。これはコアなファンじゃなくてもおもしろいですよね(笑)。
もしコラボできれば、町田プロレスのシルクメロン侍のファンの方をこちらに取り込むこともできるかもしれません。ほかにもいろいろなアーティストの方と楽曲コラボしたいねという話もあります。そうすればそのファンの方もゼルビアを見ていただく機会が出てくると思います。
まずはいろいろなコラボをしつつ、ゼルビアのことやサッカーのことに興味なくても、このコラボを見るとなんとなく楽しいって思ってもらえるような、そこからゼルビアに興味を持ってもらえるような番組にしていきたいですね。
──今の話だけじゃなく、番組ではすでに具体的な改善案がいくつも出ていましたね。
番組で出た課題は、様々な問題があります。アクセスや立地面の問題も指摘されていました。その様々な問題をまずは大きく分ける必要があると持っています。
──大きく分ける?
J1昇格の条件面のこと、クラブの目が行き届いていないサポーターに対するクラブの目標の提示のこと、サポーターがよりスタジアムを利用しやすくなるようなこと、サポーター側からクラブへのお願いや要望のこと。まずは、このように大きく分ける必要があると思います。
その中で、僕らゼルつく“ゼルつくメンバー”、“サポーター”、“クラブチーム”の3者それぞれの輪が重なる部分に盛り上げられる要素があると思います。それをみんなでアイデアを出しながら探っていければなと思っています。
──個人的には、思っていたよりも真面目な番組だという印象を受けました。谷原さんが代表という立ち位置で、様々な問題点を実行にまで持っていこうという印象でした。実際に実行できれば、ファンの方も「番組でやっていることが実行されているぞ、見に行ってみよう」となると思いますが、その自信は?
実行に関しては皆さん(クラブスタッフや番組スタッフ)にも頑張ってもらう必要がありますよね(笑)。ただ、それをおもしろく思ってもらえるように、どうやって番組を進めるかは僕にかかっていると思います。でも、真面目に見えたということは、もう少しふざけていいってことかな(笑)。
──一種のリアリティショーのような感じですよね。AbemaTVでも恋愛リアリティショーなどが人気があると聞いたことがあります。
この番組は恋愛がないんですよねー(笑)。恋愛入れてみます? チアダンスの人を募集しようという話もあるので、そこに選手たちと……。いやいや、だめですよね(笑)。監督に怒られちゃいますよ。ただ、チアダンスは男女で募集しているので、そこでやりますか(笑)。
──そちらの分野で人気になってしまうかもしれないですね(笑)。
それも困りますが、こちら(ゼルつく)もリアリティショーなのでね(笑)。
──それでは最後に、これから番組を見られる方たちに向けてメッセージを
今、AbemaTVをご覧になられている方たちは“アベマファン”だと思います。今シーズンからゼルビアはサイバーエージェントがサポートしてくれるようになりました。なので、皆さんはすでにゼルビアのサポーターと同じだと思います。逆にゼルビアのファンに、いかにAbemaTVのファンになってもらうか。
アベマファンとゼルビアファンの皆さんに魅力的なコンテンツ、選手たちの魅力、チームの魅力を伝えていきたいと思っています。そして皆さんから寄せられたサポーターの声を実現していきますので、どんどん『ゼルつく』を観てください。番組の公式ツイッターもあるので、そこには意見などどんどん寄せてください。よろしくお願いします。
写真・厚地健太郎
文・川嶋正隆(SAL編集部)
(C)AbemaTV