将棋の名人戦七番勝負第2局が4月22日、山口県萩市の「松陰神社 立志殿」で午前9時から始まった。第1局は千日手による指し直しの末、挑戦者の豊島将之二冠(28)が佐藤天彦名人(31)に勝利。豊島二冠が連勝で一気に流れをつかむか、佐藤名人が反撃か。先手は豊島二冠。
昨年度の将棋大賞・最優秀棋士賞に選ばれた豊島二冠は、現役最強の呼び声も高い棋士。順位戦A級2度目の挑戦で、8勝1敗の好成績で挑戦権獲得。8つあるタイトルのうち、複数を保持するのは渡辺明二冠(34)と2人だけで、名人位を獲得すれば、平成生まれの棋士としては初の名人、さらに史上9人目の三冠保持者となる。
佐藤名人は、2016年に名人位獲得で初タイトルを手にすると、そこから3連覇。うち2回は羽生善治九段(2016年、2018年)と熱戦を繰り広げ、2018年の第1局は、将棋大賞・名局賞にも選ばれた。今回防衛を果たせば4連覇となり、永世名人の資格となる通算5期にあと1期と迫る。
過去の2人の対戦成績は豊島二冠の12勝6敗で、現在は5連勝中。名人戦七番勝負は持ち時間9時間の2日制。対局の先手・後手は第1局の振り駒で決まっており、第2局は豊島二冠、第3局は佐藤名人と第6局まで交互に入れ替わる。第7局は再度振り駒。AbemaTVでは名人戦七番勝負を終了まで全局、生放送する。
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