日本将棋連盟による5月6日週の公式戦は7・8日の2日間、名人戦七番勝負の第3局が行われる。ここまで挑戦者の豊島将之二冠が2連勝中。過去76回行われている七番勝負で、3連勝から4連敗した例はなく、豊島二冠が3連勝すれば平成生まれ初の名人誕生に大きく近づく。主な対局は以下のとおり。
5月6日(月曜日)
竜王戦3組 鈴木大介九段 対 中村太地七段 (携帯中継)
5月7・8日(火・水曜日)
名人戦第3局 佐藤天彦名人 対 豊島将之二冠 (ニコニコ生放送・AbemaTV・携帯中継)
4連覇を目指す佐藤名人と、平成生まれとしては初の名人を目指す豊島二冠。第1局、第2局ともに豊島二冠が快勝し、初の名人位に大きく前進した。名人戦ではシリーズ開幕から連勝した棋士がタイトルに非常に近く、直近の5例でも逆転したのは2007年の森内俊之名人(当時)のみで、他の4例では連勝スタートした棋士がタイトルを防衛、もしくは奪取している。佐藤名人は防衛すれば、4期連続4期目となり、永世名人の資格取得まであと1期と迫る。豊島二冠は三冠となれば、2013年の渡辺明竜王(棋王・王将)での三冠達成以来となる、史上9人目の快挙となる。対戦成績では豊島二冠が13勝6敗と大きくリードしており、直近では6連勝中。持ち時間は各9時間の2日制で、先手は佐藤名人。開催地は岡山県倉敷市の倉敷市芸文館。
5月7日(火曜日)
竜王戦6組 牧野光則五段 対 井出隼平四段 (携帯中継)
竜王戦6組 梶浦宏孝四段 対 長谷部浩平四段 (携帯中継)
王位戦挑決リーグ 稲葉陽八段 対 菅井竜也七段 (携帯中継)
棋王戦予選 高崎一生六段 対 増田康宏六段 (携帯中継)
5月8日(水曜日)
竜王戦2組昇決 村山慈明七段 対 佐藤和俊六段 (携帯中継)
新人王戦 阿部光瑠六段 対 出口若武四段 (携帯中継)
女流王位戦第2局 渡部愛女流王位 対 里見香奈女流四冠 (携帯中継)
5月9日(木曜日)
大阪王将杯王将戦一次予選 北浜健介八段 対 藤井聡太七段 (将棋プレミアム・携帯中継)
王将戦一次予選は7組に分かれて実施。藤井七段は4組に出場し準決勝まで勝ち上がった。あと2勝すれば二次予選進出が決まる。勝者は千田翔太七段と佐々木大地五段の勝者と決勝で対戦する。持ち時間は各3時間。
ヒューリック杯棋聖戦一次予選 室岡克彦七段 対 石井健太郎五段 (携帯中継)
ヒューリック杯棋聖戦一次予選 佐藤秀司七段 対 松本佳介六段 (携帯中継)
5月10日(金曜日)
竜王戦1組出決 屋敷伸之九段 対 稲葉陽八段 (携帯中継)
王位戦挑決リーグ 阿久津主税八段 対 佐々木大地五段 (携帯中継)
王座戦挑決トーナメント 中村太地七段 対 菅井竜也七段 (携帯中継)
大阪王将杯王将戦一次予選 井上慶太九段 対 澤田真吾六段 (携帯中継)
新人王戦 三枚堂達也六段 対 早咲誠和アマ (携帯中継)
5月11日(土曜日)
叡王戦第4局 高見泰地叡王 対 永瀬拓矢七段 (ニコニコ生放送・携帯中継)
第1局から永瀬七段が3連勝し、初タイトルに王手をかけた。持ち時間が対局ごとに変わる独自のルールが採用されており、第1局・第2局は5時間、第3局は3時間だった。第4局も3時間で行われる。先手は高見叡王。第5・6局は1時間、最終第7局は6時間と決まっている。
リコー杯女流王座戦一次予選 竹部さゆり女流四段 対 和田はなアマ (携帯中継)
リコー杯女流王座戦一次予選 宮宗紫野女流二段 対 内山あやアマ (携帯中継)
リコー杯女流王座戦一次予選 渡辺弥生女流初段 対 トゥルムンフ・ムンフゾルアマ (携
帯中継)
リコー杯女流王座戦一次予選 矢内理絵子女流五段 対 本田小百合女流三段 (携帯中継)
リコー杯女流王座戦一次予選 礒谷真帆女流初段 対 野原未蘭アマ (携帯中継)
リコー杯女流王座戦一次予選 村田智穂女流二段 対 谷口由紀女流二段 (携帯中継)
5月12日(日曜日)
AbemaTVトーナメント予選Bブロック 糸谷哲郎八段、中村太地七段、都成竜馬五段、佐々木大地五段 ※非公式戦
(C)AbemaTV
▶5/12(日)19:00~ 第2回AbemaTVトーナメント 予選Bブロック<前編> 糸谷哲郎八段、中村太地七段、都成竜馬五段、佐々木大地五段