<大相撲夏場所>◇初日◇12日◇東京・両国国技館
 前頭十四枚目・炎鵬(宮城野)が、前頭十四枚目・徳勝龍(木瀬)を寄り切りで下し、館内から大歓声を浴びた。
 99キロと小兵の炎鵬は、自分より86キロ重い徳勝龍を相手に、立ち合いから鋭い踏み込みを見せると、下から確実な攻め。さらに懐深く潜り込み、徳勝龍の動きを完全に封じた。
 幕内力士の平均体重が160キロを超える時代の中、100キロ未満の幕内力士は実に6年8カ月ぶり。体の厚みが倍以上あろうかという相手を倒す様子に、館内からは番付上位の取組に匹敵する大きな声が飛んでいた。